【村田静也さん】日本パラ水泳選手権大会シニア部門金メダル獲得🎖️
2023年11月18日・19日に、佐賀県佐賀市の【SAGAアクア】にて開催された日本パラ水泳選手権大会。日本最大級のパラ水泳の祭典で、およそ340人の選手が出場されました。
記事のタイトル通り、素晴らしい快挙を成し遂げられた村田静也さん✨
おめでとうございます‼️
今回は、ご本人の言葉をそのまま記事に載せる許可をいただきました。
全盲スイマーの村田さんが競技会に挑むことの本質が、臨場感をもって皆さんに伝わることをイチ水泳指導者として強く願います。
【文:村田静也さん】
日本パラ水泳について私の考えを少し書いてみたいと思います。
地方大会において標準記録を突破して、日本パラのステージまで上がると言うことにおいて、実は困難を極めるものがあるものです。
私のように全盲の障害者や車椅子の障害者にとってみますと、まず、1人でプールに行くこともできない環境の中で、プールに行って練習すると言うことのハードルがいかに高いものかという事実があります。
実際に地方大会において標準記録を突破して、日本パラに出てくる私と同クラスの障害者は、全国でも私ただ1人です。
一般的によく考えることとして、エントリーしている選手がただ1人なら、失格さえしなければ金メダルになることになります。
けれども参加した人間でないとわからないものがあるのですが、ここまで駒を進めてきてスタート台に上がるということの難しさは、おそらく理解できる人は誰もいないと思います。
短い笛が4回鳴り、その後で長い笛が鳴った時、スタート台に上がった足の裏に感じられるスタート台のざらざら感と言うものは、忘れられないものがあります。
そして水の中に飛び込んで、無事にゴールできた瞬間はなんとも言えない充実感と達成感と、爆発しそうな心臓の鼓動を全身で感じながら泣きそうになります。
まぁ、それができるのも友田コーチと言う貴重な存在のおかげで、手取り足取りしてくれる指導者の下での活動だということになります。
やはり身近な存在に、アン・サリバン先生がいないと大きく羽ばたくことができないものだとより強く感じております。
いろいろな意味で、これからも人生の味わいを自分なりに探求しながら日常を送っていきたいと思います。
ビーガニックathleの水泳パーソナルレッスンを日々の練習の中で取り入れてくださっている村田さん。
本文にある通りまさに手取り足取りでレッスンをさせていただいています。
時にコースロープや壁に激突したり、潜りすぎて床に身体を打ちつけたり。健常の方には到底想像もつかないようなハプニングが潜む中での練習は、おそらく我々には理解できない程に神経を磨り減らすものでしょう。
この記事で私たちが伝えたいのは、大変さをわかって!ということではありません。
ちょっとやそっとの壁にぶち当たっても、しょげなくて大丈夫だよって伝えたいんです。
たった一度の人生、やりたい事を思いきりやってみましょうよ✨
これに尽きます。
さぁ、考えてないで動きましょう♪
村田さんのお姿に、綴る言葉に、1人でも多くの方が勇気付けられますように♡